阿波踊り用語集
初めて阿波踊りを観光する人には、耳慣れない言葉が
いくつもあると思います。阿波踊りをもっと楽しむために、阿波踊りの基本的な言葉を
ご紹介します。
江戸時代に、阿波の藩主である蜂須賀家正が、徳島城完成を祝って
無礼講で踊りを踊ったのが始まりとされる説が有力。
うちわ[うちわ]
踊り子や鳴り物が背中に指している。
男踊りで手に持って踊る連もあるが、基本的には踊っている間には
使わない。各連それぞれ個性的なうちわを作っているので
見るだけでも楽しい。
演舞場[えんぶじょう]
阿波踊り期間中に公道に設置される踊り場所で、公道の両側に
桟敷がある。徳島市内の演舞場は、有料演舞場4ヶ所と無料演舞場3ヶ所が
設置される。
男踊り[おとこおどり]
浴衣の裾を腰までまくり上げ、腰を落として激しく踊る踊りのこと。
主に男性が踊る踊り方だが、女性がハッピ姿で男踊りを踊ることもある。
女踊り[おんなおどり]
頭に編み笠を深く被り、足元まである長い浴衣を着て足袋に下駄を履く
独特の姿でしなやかに踊る踊りのこと。
集団で踊られる女踊りはとても美しい。
主に大学・専門学校が学校単位でつくった連のこと。
関西や関東の大学連も数おおく参加している。
なお、徳島県内の大学では、学校単位ではなく、学部単位で連を作って参加している。
企業連[きぎょうれん]
企業や職場の仲間が集まってつくった連のこと。
企業によっては、有名人や芸能タレントなどをゲストの踊り子として招き
踊りに華を添えている。
演舞場に設置された阿波踊りを観覧するための座席のこと。
桟敷には有料と無料の2種類があり、有料演舞場が有料桟敷、無料演舞場が無料桟敷となる。
選抜阿波踊り大会[せんばつあわおどりたいかい]
阿波踊り振興協会と徳島県阿波踊り協会に所属する有名連が
ステージ上で阿波踊りを演じてくれる大会のこと。
騒き[ぞめき]
三味線を中心にして鉦や太鼓の鳴り物を演奏しながら、街中を踊り歩くこと。
連名が書かれた2つの提灯を竹ざおの先に取り付けたもののこと。
踊り子や鳴り物は、この高張り提灯を目安にして演舞場を移動する。
天水[てんすい]
三度のご飯よりも踊りが好きで、天の水さえ飲んでいれば踊って生きていけるという
踊り好きな人のこと。
三味線などの鳴り物だけで街を回ること。
鳴り物[なりもの]
阿波踊りの伴奏者のこと。
鳴り物で使用する楽器は「鉦」「大太鼓」「締太鼓」「鼓」「笛」「三味線」の6種類
あるが、必ずしもすべての種類の楽器を利用するわけではない。
にわか連[にわかれん]
誰でも飛び入り参加ができる連のこと。有名連の踊り子による
指導が無料で受けられ、演舞場で踊ることができるので観光客には大変人気が高い。
踊り子が連全体を盛り上げるために発するかけ声のこと。
「ヤットサー」「ヤットヤット」「エライヤッチャ」などがよく使われる。
奴凧を揚げているような踊り方。凧役と操り役の2人一組で踊る。
見えない糸で凧が揚げられているように見えて、とても楽しい。
有名連[ゆうめいれん]
「阿波踊り振興協会」「徳島県阿波踊り協会」などの団体に
所属する連のことで、その踊りは見ごたえ十分。
。阿波踊り期間中のほかも、全国各地(ときには
海外でも)で阿波踊りを披露し、阿波踊りを世の中に広めている。
よしこの[よしこの]
阿波踊りの歌のこと。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」という
フレーズが有名。
阿波踊りを踊るグループのこと。踊り子と鳴り物で構成されている。